ハワイ島ヒロに直営カフェ兼焙煎所を構える人気コーヒーブランド、Big Island Coffee Roasters(ビッグアイランド・コーヒー・ロースターズ)。共同創業者であるケリー・スチュワートとブランドン・ヴォン・ダミッツが出会ったのは大学時代。
しばらくオレゴンで働いた後に旅に出た二人でしたが、ブランドンがオレゴンへ戻り、ケリーは単身で旅を継続。中央アメリカとアジアを旅してオレゴンに再び戻ったケリーは、ブランドンと将来について考え、たまたま見た映画に影響されホワイトボードに「今年中にハワイへ移住する」と書いたのでした。2010年3月の出来事でした。
※前編の記事はこちらからどうぞ。
マニフェステーションで引き寄せたハワイ島コーヒー農園との運命の出会い-前編
詐欺と疑ってしまうようなハワイ島の農園物件を発見した二人
運命の歯車が動き始めたのは、マニフェステーションを行った2週間後のことでした。夜中にふと目が覚めて眠れないブランドンは、不用品売買から不動産売買までを網羅したインターネットの掲示板「Craigslist (クレイグスリスト)」を見ていました。すると、ハワイ島プナ地区の3エーカーのコーヒー農園が、家、ウェアハウス、納屋付き、そして花卸売買ビジネスとそのトレーニング(1ヶ月)も付いて、破格の値段で売りに出されているリストを発見したのです。
翌朝、すぐに不動産エージェントへ連絡を入れ、やりとりがスタート。6月には、実際に農園を見に初めてハワイ島へ。当初あまりの安さに「詐欺ではないか?」と思ったこのリストは、本当に存在する物件だったのです。
当時は「プナ」という場所も「プナコーヒー」も聞いたことがない上、コーヒーすら詳しくない二人。しかしながら、自分たちが持ち合わせるスキルセットにはパーフェクトな農園と確信し、購入することを決意。9月にハワイ島へ引っ越したのでした。

あのホワイトボードに書いたマニフェストから、たったの半年で夢が実現してしまったケリーとブランドン。さて、ハワイ島での生活が始まった二人を待ち受けたシビアな現実とは?(来週公開の後半へ続く)
※ビッグアイランド・コーヒー・ロースターズについての記事はこちらからどうぞ。
ハワイコーヒー業界のロックスター、ビッグアイランド・コーヒー・ロースターズとは





