2022 06.21 tue

ナチュラル製法で
コナコーヒーを!
ダグラスの挑戦

Natural Processed Kona Coffee
One and Only, Kona Naturals
KEALAKEKUA BAY FARM

社会人キャリアも20年を超えたという、1990年代後半に訪れたハワイ島。ネスレの会社員だったダグラス・マッカーナは、その後実際にコーヒー農園を購入してしまいます。
「僕はいつも、人生において変化を求める性格。旅行でハワイに行ったときも、そろそろ何か新しいことに挑戦したいなって、そんな気分だったんだよね」
それからさらに、20数年。現在、ハワイ島コナエリアで「ケアラケクアベイ・ファーム」という農園を経営しています。

コンテストNo.1に至るまで

2005年にサンフランシスコからハワイ島への移住を決行し、本腰を入れて畑の運営とコーヒー製造を始めたダグラス。最初のうちは、コーヒーチェリーと呼ばれる赤いコーヒーの実を収穫し、それを地元のコーヒーミルに卸し販売しているのみでした。しかし、あるとき友人からの助言を受けて、収穫した実を加工する工程まで手がけるようになります。
「そんななか、2016年に旅したコロンビアで、ナチュラルコーヒー製造用の乾燥機と出合ったんだ」
ナチュラル、というのはコーヒー豆の加工手法のひとつ。流通している豆のほとんどが、実の部分を取り除いてから発酵させる「ウォッシュト製法」であるのに対し、「ナチュラル製法」では、実を残したまま発酵。こうすることで、コーヒーの実のフルーティーな香りや味わいが豆に残るといわれています。
「コナでもナチュラル製法に挑戦しているファームは何軒かあったけど、みんな天日干し。それだと適正湿度まで乾燥させるのに、数週間もかかってしまうんだ」
乾燥機を使えば、工程を大幅に短縮することが可能。ダグラスは、この設備を取り入れて、2018年、ナチュラル製法に特化したブランド「コナ・ナチュラズ」を立ち上げます。
「毎年開催される、コナコーヒーのコンテストに初めて出品したとき、70以上の出品商品のなかで4位を獲得したんだ」
しかも、そのとき1位を獲得したのは、ダグラスが出品した別のコーヒー豆。そのお話は、次回に譲ります。

BRAND ブランド紹介

KEALAKEKUA BAY FARM
ケアラケクアベイファーム ハワイ島