2022 06.14 tue

深夜バイトの眠気覚まし
コナコーヒー農家
ダグラスの物語

To be Awake during the Night Shift!
Douglas Needed to Drink Coffee
KEALAKEKUA BAY FARM

コナコーヒーで知られるハワイ島西部コナ地区では、実に数百ものコーヒー農園があるといわれています。2005年にダグラス・マッカーナが立ち上げた、「ケアラケクアベイ・ファーム」もそのひとつです。
「コーヒーをたくさん飲むようになったのは、スーパーでアルバイトをしていた学生時代だね」
セーフウェイというスーパーで働き始めたのは、15歳のとき。その後、17歳で深夜シフトに入るようになり、夜中に商品補充の仕事をしていたといいます。
「眠くなるとまずいから、そのためにコーヒーを飲んでいたのを覚えているなぁ」
ダグラスにとって、コーヒーは栄養ドリンク剤のような存在だったのです。

2度も強盗に! 夜勤は、もう嫌!

しかし、そのうちダグラスはスーパーの深夜シフトから卒業することに。というのも…
「勤務中に2回も強盗に入られたんだ。襲われたりはしなかったけど、食肉保管倉庫の中で不審な人影を見かけたときは、背筋が凍ったね」
そんな彼が、大学卒業後の進路に選んだのは、サンフランシスコを拠点とするMJBコーヒーという会社でした。入社から数年すると、この会社をネスレが買収。その後ダグラスは約20年間にわたり、ネスレ社員として勤務することになります。
「食料品のマーケティングディレクター、新商品開発ディレクター、グルメコーヒー部門のディレクターなど、いろんな仕事をしてきたよ」

コーヒー農園 for Sale

そんなラグラスの人生を変えるできごとが起こるのは、1990年代後半のこと。
「次女がハワイ旅行に行くっていうことで、僕と妻も便乗したんだ。ハワイには行ったことがあったけど、カウアイ島とハワイ島はまだだったこともあってね」
カウアイ島を楽しんだのちに、ハワイ島へ向かい、コナエリアに滞在したといいます。そのときたまたま手にしたのが、現地の不動産情報誌。
「そこには、コーヒー農園ものっていた。つまり、一般向けに販売していたんだ。それで、これはおもしろそうだぞ、って。見に行ってみたんだよ」
2001年には、畑の購入契約書にサインしたというダグラス。コーヒー生産者としての彼のキャリアが始まったのです。続きは次回

BRAND ブランド紹介

KEALAKEKUA BAY FARM
ケアラケクアベイファーム ハワイ島