2021 10.05 tue

スペインとギリシャ
原産国を代表する
オリーブはどんな味?

Spanish and Greek
How Does Olive Oil Taste Different?
KEALAKEKUA BAY FARM

ビッグアイランド北部の高原地帯、ワイキイで育つハワイ生まれのオリーブ。生産者のダグラス・マッカーナは、現在カリフォルニアから苗を取り寄せています。
「船で運ぶので、2週間ほど苗は閉じ込められた状態。葉を落としたり、少し元気をなくしていることが多いので、ハワイに着いたらまず4から5週間は温室でしっかりと世話をするよ。そこからようやく畑に植えるんだ」

小粋なスペイン生まれ

現在ダグラスは、実験的なものも含めて約10種のオリーブの木を育てています。
「メインの品種が、アルベキーナとコロネイキ。アルベキーナはスペインの品種なんだけど、スペインは世界一のオリーブ生産量を誇るんだよ」
オリーブオイルというとイタリアのイメージが強いですが、2019年のデータを見ると、スペインが1位でシェア30%以上。11.3%の2位イタリアに大きな差をつけています。
「アルベキーナの木は低めで霜に強く、小さくて丸々した実が特徴。多品種に比べて比較的早めに熟すこともあって、アメリカではもっとも生産量の多い品種だよ」
味わいは、フレッシュでフルーティ。トロピカルフルーツやアーティチョークのような香りと表現されます。苦味は穏やかで辛みもマイルド。毎日のお料理に使いやすい味わいです。

パンチの効いたギリシャっ子

「コロネイキは、見た目がとても特徴的だからわかりやすいよ。ラグビーボールのような先のとがった形をしているんだ。垂直に大きく育つ木で、葉っぱはちょっと薄めだね」
こちらはギリシャの原産で、3000年以上も栽培の歴史があるといいます。干ばつに強く、生産量が多いという特徴が重宝されてきたのでしょう。味はなかなか個性的。
「ハーブ、洋ナシ、グリーンティー、青いバナナのニュアンス…そんな言葉で表現されることが多いね」
ダグラスがシェアしてくれた資料には、「のどの奥にくすぐったいような刺激を感じてせき込むこともあるかもしれないけど、驚かないで!」なんて書いてあります。刺激の正体は、ポリフェノール値の高さ。その抗酸化作用の高さで注目を集める成分です。

どちらもそのユニークな味を楽しむために、加熱調理ではなくそのまま使うのがおすすめだとダグラスはいいます。
「野菜にかけて塩こしょうすれば、それだけでぜいたくなサラダのできあがり。パンをディップするのもいいよね」
傍らにきんと冷やした白ワインがあれば、もう完璧です。

BRAND ブランド紹介

KEALAKEKUA BAY FARM
ケアラケクアベイファーム ハワイ島