2021 08.10 tue

マノアチョコレートの
新バーデザイン
賢いその仕掛けとは?

Manoa Chocolate Is Proud to Introduce You
The New Chocolate Bar Mould!
MANOA CHOCOLATE

「板チョコを食べる時にさ、ひと口だけ食べたいのに、一列分全部折るしかないのって、ちょっと嫌じゃない?」
新しくなったマノアチョコレートのバー。なぜこのデザインになったのか聞くと、オーナーのディランはそう話し始めました。
「僕らの新しいバーデザインは、三角形が特徴。これなら、食べたい分だけ三角形に折って、残りのバーは傷つけずにすむでしょ」
なるほど、言われてみれば確かにそうです。一般的に板チョコといえば、縦横にラインの入った、四角い形がベース。これだと食べたい量にかかわらず、まず一列分をすべて折り取ってしまうほかありません。
「三角形ひとつで約5g。これならひと口にちょうどいい」
なんとスマート。ですが、なぜこれまでこのことに誰も気づかなかったんだろう…。そんな気さえしてきます。

ワイン片手にディスカッション

新しいバーデザインに取り組むきっかけになったのは1年前。生産量の増加に伴い、全自動の成型機の導入を決めたときだったといいます。
「このマシンでは、これまでと同じ成型ができなかった。なので、いい機会だと思ってデザインを一新することにしたんだ」
それまでも、食べる分だけ折りたい、というお客さんからの声があったそう。ディランと弟のカルソンは、ナプキンの端にラフスケッチをしてデザインを考えたというから、なんともカジュアル。
「そうだね。今回のプロジェクトは、すごくスムーズに運んだよ。仕事のあとにワイングラス片手にわいわい、どうしたらもっと良くなるかって話し合ってた感じ」
いい商品は、いい時間から生まれるというわけです。

良き伝統は継承しつつ

「ちょっとだけ悩んだのは、もともとのデザインでもモチーフにしていたポリネシア伝統のカパ柄をどうやって取り入れるか。あと、折るためのラインの深さの調整かな」
最終的にはいとこのテイラーによるブラッシュアップにより、思い通りのすばらしい出来になったといいます。
「お客さんからの評判もすごくいいよ! 日本のお客さんにも、感想を聞かせてほしいな」
ディランの自信作、ぜひ実際に「パキッ」と、試してみてください。

BRAND ブランド紹介

MANOA CHOCOLATE
マノアチョコレート オアフ島

オアフ島カイルアにあるビーントゥバーのチョコレートメーカー。ハワイをはじめ世界中から集めた良質なカカオを使い、豆からバーになるまで一つひとつ丁寧につくり上げています。原料となるカカオ豆は、すべて農園からサンプルを取り寄せて味を確かめてから購入。それぞれの豆の個性に合わせて焙煎を調整するというこだわりようです。