2021 01.08 fri

タロにスイートポテト
チップス向きの品種は
どう選ぶ? ~後編

So Many Varieties!
Which One Is the Best for Chips? #02
HAWAIIAN CHIP COMPANY

オバマ元大統領もファンだという、オアフ島「ハワイアンチップカンパニー」のチップス。前回のタロイモに引き続き今回はスイートポテトにスポットを当て、その原料についてオーナーのジミー・チャンに話を聞きます。

ガリッと硬めがお好みです

タロイモと双璧を成す人気チップスが、スイートポテト。ハワイアンチップカンパニーでは「パープルオキナワンスイートポテト」と、「オレンジスイートポテト」を使用しています。
「パープルはすべてハワイ産のものを使っているよ。大半がハワイ島産で、あとオアフ島、最近ではマウイ産も少し入ってきてる」
日本でいうところの「紫芋」。これにもいろいろ品種がありますが、ジミーが採用しているのは皮の白いものです。
「実がぎゅっと凝縮していて、歯ごたえも味わいも好みなんだ。うちのお母さんなんかは、ちょっと固すぎるわね、なんて言うけどそれこそが魅力(笑)!」

代打はfromニッポン?

オレンジスイートポテトは、99%がハワイ島産。どうしても供給が足りないときは…
「日本の品種『サツマイモ』を代わりに使うこともある。栽培はカリフォルニアだよ」
カリフォルニア産の日本のサツマイモ品種がハワイでチップスになる。なんだか感慨深いものがあります。
「フレーバーに関して言うと、現在パックで販売しているのはライトソルト、BBQ、のり。タロイモとスイートポテトのミックスではガーリックフレーバーもあって、全体でいうとこれが一番人気だね」
ハワイの店頭では、自分の好きなフレーバーを振りかけられる「シーズニングバー」が人気。マウイオニオンなど、パックにはない味も含め10種類ほどラインナップしているので、安心してハワイに行けるようになった暁にはぜひお試しを。

一番新鮮な商品を

ジミーにひとつ、聞きたかった質問がありました。スイートポテトチップスの紫とオレンジの割合が、輸入のたびに少しずつ異なることがあるけれど、これはなぜ?
「芋の収穫量は天気に左右されてどうしても変わる。僕らハワイの製造業は規模が小さいから、仕入れたものはすぐに使わざるを得ない。そうすることで、結果的に一番フレッシュな製品を届けられるんだ」
一貫した内容の製品を届けるのは大前提。しかし、ビジネスの継続と顧客へのサービスを考えたとき、そこには柔軟な対応があっていいのかもしれません。背景をきちんと理解したうえで買い支える、これも私たち消費者の責任ではないかと思うのです。

BRAND ブランド紹介

HAWAIIAN CHIP COMPANY
ハワイアンチップカンパニー オアフ島

ハワイ島ヒロ出身のジミー・チャンがスタートしたブランド。彼のつくるタロイモやさつまいものチップスはフリーマーケットなどで評判を呼び、現在ではコストコ、KTA、ロングスドラッグなど、多くの地元のお店で取り扱われています。野菜の旨みが凝縮したバーベキューソースも人気。お肉はもちろん、お好み焼きやたこ焼きにも合うのでお試しを