2020 12.25 fri

コーヒー焙煎士
アルフレッドの
アフリカ物語~後編

Meant to Be There!
Alfred’s Africa Story #02
ALFRED’S COFFEE

前回から引き続き、オアフ島のコーヒー焙煎士アルフレッドのアフリカ・ストーリーをお届けします。運命に導かれるようにして、2005年にアフリカでの孤児支援活動を始めたアルフレッド。コーヒー栽培のための種を探した際には、見事お目当ての品種だけを持っている人物に奇跡的に出会いました。

望みを叶えてあげましょう

「でも、種から育てると収穫するまでに時間がかかる。種からの栽培と並行して、コーヒーの苗木を入手できないものかと考えていたんだ」
当時彼が訪れたスワジランドは、コーヒー栽培を商業的に手掛けている人などいない時代。あるときアルフレッドの噂を聞きつけて、なんと国王の第三夫人が訪ねてきたといいます。
「あなたのことは聞いているわ、と。僕はとにかくこの国でコーヒー栽培をやりたいんだと伝えたよ」
するとその後、当時行動を共にしていた現地の男性が、コーヒーの苗木を所有している人を知っていると言い出します。小さな畑を始めるために、800本の苗木を用意したいと考えていたアルフレッド。
「苗木を持っているというその人が僕の滞在先に訪ねてきてくれて。僕がコーヒーの苗木を探しているというと、そういうことなら800本ありますよ、と彼が言うんだ」
800本。アルフレッドが必要としていた通り、そのままの数字だったのです。

近くの人も、遠くの人も

お妃さまが突然現れてその後望みがそのまま叶うなんて、アルフレッドのアフリカ・ストーリーはまるでおとぎ話のよう。でも、その根底にはアルフレッドの「アフリカの人たちの役に立ちたい」という強い想いがあってからこそなのです。
「僕はこれまでに200人以上の孤児の支援に携わってきた。なんでそんなに孤児がいるのかって、道端に捨てられる子が後を絶たないから。その多くはまだ幼い赤ん坊や幼児。ひどい話だと思うかもしれないけれど、みんな食わせていくだけのお金がないんだよ」
アルフレッドが一番最初にかかわった孤児院の畑の従業員は、いまや200人以上。さらには彼らの給料はスワジランドの平均所得よりも高いといいます。
「いまあなたの隣にいる人も、遠くに住んでいる違う人種の人も、同じように助けて、愛する必要があるんだよ」
世界中の人々が、少しでも心穏やかに過ごせますように。メリー・クリスマス。

BRAND ブランド紹介

ALFRED’S COFFEE
アルフレッズコーヒー オアフ島

ハワイの有名ホテル・レストラン100社以上にオリジナル焙煎のコーヒー豆を提供しているロースター、アルフレッド・コッシーナ。1983年からコーヒーの世界に携わり、いまやハワイのコーヒー業界になくてはならない人となりました。ガイドブックにはまず載らない、知る人ぞ知るコーヒー職人である彼の日本限定オリジナルブランド。