2020 06.26 fri

すべては自分次第!
ハワイで出会った
これが私の生きる道

This Is My Own Life!
A Family Story about Salty Wahine
SALTY WAHINE

前回の記事でもご紹介した、カウアイ島のフレーバーソルトブランド「ソルティワヒネ」。創業者のローラ・クリストバル・アンダースランド(写真右)は小さいころからお料理好きでしたが、自身のブランドを始めたのは2008年。その理由を聞いてみると、
「だって、子育ての真っ最中だったし。ハワイは物価が高い。子どもたちが小さいうちは安定した仕事についていたかったのよ」
夢物語ばかりじゃなくて現実も見る。でも、ある程度年をとってからでも、自分のやりたいことには素直になる。ローラはじつに29年にもわたり地元カウアイ島のレンタカー会社で勤め上げ、子どもたちが大学を卒業した後にソルティワヒネを立ち上げたのです。

夢見た世界の景色とは?

そんな働き者のローラに育てられたうちのひとり、息子のショーンはアメリカ本土の大学で映像制作の学位を取りました。
「卒業してロサンゼルスで働いているときに、奥さんのジェシカに出会ったんだ。彼女はショーに出演するほうを仕事としていて、ふたりでハリウッドに住んでいたこともあるんだよ」
これだけ聞いてると、社会的成功者の香りがぷんぷんしますが…
「でも、競争ばっかり激しい世界だし、給料も意外に安かった。だったらハワイに戻ってもっと稼いで、楽園での生活を楽しみたい、そう思っちゃったんだ(笑)」
戻る実家がハワイにあったというのはなんともうらやましい限り。でも、お金と時間をかけて大学で学ぼうとも、「違う」と思ったら潔く方向転換する。これって、シンプルなようでいて意外に勇気のいる決断のように思います。

映画が紡いだ家族の糸

さらに、ショーに出る側の奥さん、ジェシカはというと
「仕事なんて、どこにでもある。もちろん、LAにいたらショービジネスの規模は大きいけど、いま、ソルティワヒネを手伝いながら、カウアイ島で舞台出演していて、すごく楽しいわ!」
義理の娘に続けてローラは言います。
「私のおじいちゃんはサーファーで、おばあちゃんはフラダンサー。当時ハワイで映画がたくさん撮影されていて、その仕事のなかでふたりは出会ったの。ショーンとジェシカもショービジネスの世界で出会って、そしてハワイに移住してくるなんて。不思議な縁よね」
息子、娘、そして甥っ子たち。さらには元だんな様と現だんな様も協力してブランドを切り盛りしているというソルティワヒネ。たった一度の人生なんだから、固定概念にとらわれずに思うように生きればいい。そんなことを教わったような気がします。

BRAND ブランド紹介

SALTY WAHINE
ソルティワヒネ カウアイ島

小さいころからお料理上手だった、ローラ・アンダースランドが立ち上げたフレーバーソルトブランド。11歳のときにはすでに、現在も販売する人気アイテム「ハワイアンラブ」のベースを作り上げていたとか。息子のショーン、その妻ジェシカらファミリーメンバーを中心に、独創的なブレンドのグルメソルトを生み出し続けています。コンテストでの受賞歴も多数。