2019 01.29 tue

アロハを込めて
ローストします
名焙煎士inカリヒ

Roasting with Aloha
Coffee Artisan in Kalihi
ALFRED’S COFFEE

オアフ島・ワイキキの喧騒から北東へ。ダウンタウンを抜けてさらに進むと、大きな建物の立ち並ぶ倉庫街、カリヒ地区に入ります。その一角からは、鼻孔をくすぐるいい香り。アルフレッド・コッシーナが焙煎するコーヒー豆です。

弟に誘われて、1978年ハワイへ

アメリカ本土のジョージア州に住んでいたアルフレッドは、先にハワイに移住していた弟のダンに誘われ1978年に越してきました。当初はダンの会社を手伝っていましたが、エスプレッソマシンを販売する仕事をしたのが縁でコーヒー焙煎の世界に入ったとそう。ハワイで自身のブランドをもたないため、ガイドブックに「Alfred」の文字を見ることはほぼないですが、知る人ぞ知る名コーヒーロースター。数々の有名ホテルやレストランからオーダーを受けてオリジナル焙煎をする、まさに縁の下の力持ちなのです。

コーヒーでアフリカの途上国支援も

「ハワイはアメリカで唯一、『コーヒーベルト』と呼ばれるコーヒー生育が可能な地域に属している。とても貴重な場所なんだよ」
そう話すアルフレッドは、単にコーヒー豆を焙煎・販売するだけにとどまりません。コナコーヒーの木の根が害虫に食べられてしまう被害が起きた際には、根の強いコーヒーの木を作るための研究を開始。さらにジンバブエ、スワジランドをはじめとする発展途上国の人たちが安定して働けるようにと、コーヒー豆の育て方のレクチャーもおこなっています。

「いまあなたの隣にいる人も、遠くに住んでいる違う人種の人も、同じように助けて、愛する必要があるんだよ」。彼のコーヒーが多くの人から愛される理由は、そんな“ALOHA”な心でローストされているからかもしれません。

BRAND ブランド紹介

ALFRED’S COFFEE
アルフレッズコーヒー オアフ島

ハワイの有名ホテル・レストラン100社以上にオリジナル焙煎のコーヒー豆を提供しているロースター、アルフレッド・コッシーナ。1983年からコーヒーの世界に携わり、いまやハワイのコーヒー業界になくてはならない人となりました。ガイドブックにはまず載らない、知る人ぞ知るコーヒー職人である彼の日本限定オリジナルブランド。