2019 07.16 tue

しっとりもっちり
食感がたまらない!
タロイモデニッシュ

Taro Powder Gives It Wonderful Texture
Have You Tasted Taro Danish Yet?
TARO BRAND

ハワイの食事において主食である、タロイモ。蒸してすりつぶし、ペースト状に加工して発酵させつつ食べる「ポイ」が伝統的な料理ですが、その消費量は年々減少しています。「このままでは、タロイモ農家が暮らしていけなくなる」。そう危機感をもつタロイモ加工品メーカー「HPC」では、自身のブランド「TARO BRAND」の名前のもと、さまざまな新製品にチャレンジしています。そのひとつが冒頭の写真「タロイモデニッシュ」です。デニッシュ生地に、パウダー状に加工したタロイモをミックス。粘度のあるタロイモが、もっちり、しっとりとした食感を生み出します。食べ応えもばつぐん。ハワイらしいマカダミアナッツ&チョコレートと、カスタード&ホイップクリームの2種類の味がそろっています。

ハワイと日本がタッグを組んで

じつはこのタロイモデニッシュ、製造は日本でおこなっています。TARO BRANDのタロパウダーをハワイから輸入、それを使って国内でパンに加工しています。品質が保持しやすく輸送もスムーズなパウダーで輸入し、消費者に近い場所でクオリティの高い製品に加工。パンの状態ではなかなか輸入も難しいので、これがハワイと日本、双方にとってハッピーなコラボレーションの形なのです。

活躍の形、いろいろ

輸入したタロイモパウダーから生まれる商品は、ほかにもたくさんあります。食パン、ハンバーガーバンズ、ホットドッグパン、ベーグル、イングリッシュマフィン……。主にハワイアンレストランでサンドイッチなどに姿を変えて、あなたもすでに召し上がっているかもしれません。ハワイを代表するスイーツ「マラサダ」にも、このタロイモパウダーを練り込んだものがあります。根強い人気のパンケーキミックスでも、タロイモパウダーは活躍。通常のパンケーキに比べ、もちっとした食感に仕上がると評判です。
時間の流れと共に食文化や環境が変わるのは全世界共通ですが、観光業のますますの発展により上がり続ける物価や土地代で、特に苦しんでいるのがハワイの生産者。そんな食べものの背景にも、たまには思いを巡らせてみてください。

この商品にまつわる出来事

BRAND ブランド紹介

TARO BRAND
タロブランド オアフ島

1946年、小さなポイ製造所としてスタートしたHPC社の、タロイモを使った商品ラインが「タロブランド」。「ポイ」とは、タロイモを蒸してすりつぶし、発酵させた伝統食。高い栄養価と非アレルギー性であることから、離乳食としても注目されています。HPCは、このタロイモ文化を後世につなぐべく活動しているローカルカンパニーです。