2019 06.21 fri

ハワイと鹿児島の
友情から誕生した
タロイモ本格焼酎とは?

Collaboration between Hawaii and Japan
Shochu Distilled from Kauai Taro
TARO BRAND

ハワイのお酒が盛り上がっています。ビッグアイランド「コナブリューイング」のビールをはじめ、マウイ島の「マウイワイン」、bowlでもご紹介しているカウアイ島の「コロアラム」など、アメリカ本土とはひと味違う個性的な味わいの数々。毎晩違った味を選んでほろ酔い気分、なんていうのも旅の楽しみ方のひとつかもしれません。じつはいま、さらにユニークな新しい味が生まれようとしています。伝統的なハワイ料理では蒸してすりつぶしたペースト状の「ポイ」として愛される、タロイモを使ったお酒。しかもこれ、日本が世界に誇る「焼酎」なんです。

老舗焼酎蔵のチャレンジ精神

この「タロイモ本格焼酎」プロジェクトは、ハワイと日本とのコラボレーションから産声をあげました。というのも、いも類は焼酎の原料として日本ではおなじみですが、ハワイで焼酎用の蒸留設備を見つけることはなかなか難しいのが現実。そこで、我こそは!と手を挙げたのが本場鹿児島で150年近い歴史を誇る「神酒造」でした。同じいも類とはいえ、多くのいも焼酎に使われるコガネセンガンとはまったく別物のタロイモ。でも、「おもしろそうじゃないですか!」。神酒造代表の神孝輔さんのそのひと言から、プロジェクトが動きだすことになったのです。

カウアイから鹿児島へ

原料となるタロイモは、タロイモ加工品ブランド「TARO BRAND」で知られるHPCフーズから調達。ハワイのなかでも最高級品のひとつとされるカウアイ島産のタロイモを冷凍した状態で日本に空輸し、それを鹿児島県出水市の神酒造の蔵で仕込みます。大きな蒸し器に入れられたタロイモは、白い湯気をいっぱいあげながらペースト状になって外へ。そして伝統的なかめ仕込みの工程へと向かいます。

変わらなければ、生き残れない

ハワイでは、特に若い世代でポイを食べる人が減り、それに伴いタロイモの消費量も減少しているといわれています。ならばほかに何か食べ方はないのか? HPCフーズのクレイグ・トットリは常に新しいアイデアを探しています。ハワイのクレイグと鹿児島の神社長、ふたりのチャレンジ精神が生んだ「タロイモ本格焼酎」、販売開始まであと少し。ここだけの話、もう、本当においしいんです!

この商品にまつわる出来事

BRAND ブランド紹介

TARO BRAND
タロブランド オアフ島

1946年、小さなポイ製造所としてスタートしたHPC社の、タロイモを使った商品ラインが「タロブランド」。「ポイ」とは、タロイモを蒸してすりつぶし、発酵させた伝統食。高い栄養価と非アレルギー性であることから、離乳食としても注目されています。HPCは、このタロイモ文化を後世につなぐべく活動しているローカルカンパニーです。