2019 02.08 fri

島のクッキー家族は
敏腕ビジネスマン
カウアイ起業物語

Family Rocks the Island!
Kauai Kookie Story
KAUAI KOOKIE

「カウアイ島で最初の現金取引を採用したお店はうちだったの」
のんびりとした島のクッキー屋さんのお話を聞きに来たつもりが、「カウアイクッキー」のアン・ハシサカが語る内容は、なんだかビジネス番組にでも取り上げられそうなストーリーです。

カウアイの商売を変えた「川上商店」

ほかの多くの日本人移民のようにさとうきび畑で働いたのち、アンのおじいさん兄弟は、1925年にワイメアで「川上商店」という雑貨店を始めました。それまで信用取引だった島の商売のなかで、初めて現金取引を始めたのがこの川上商店だといいます。1934年にはハナペペにも2店舗目がオープン。これが現在カウアイ島で8店舗を展開する大型スーパー「BIG SAVE」の前身だというから、川上商店おそるべし、です。

お店のデザートとしてクッキー登場

アンの両親はハナペペの店舗を運営し、家族で店の奥に住んでいたといいます。やがて雑貨に加えて食料品も扱うように。そこでお客さんに出すためにアンのお母さん、メーベル・ハシサカ(旧姓:カワカミ)が焼き始めたのがカウアイクッキーの始まりです。
「12歳くらいからお店を手伝っていたわ。箱詰めだったり。そのころ出していたお寿司やお弁当づくりも。朝6時半からお寿司を巻いていることもあったわね」
当時のクッキーは、ビニール袋に入れて口をねじって止めただけ。それをケーキボックスに入れて販売するのを、多くの人が待っていたといいます。やがて完成したオリジナルパッケージには、「ココ」と「クイポ」という男の子と女の子のクッキーのキャラクターが。その素朴で愛らしい空気感は、現在つくられるクッキーにもしっかりと受け継がれています。

この商品にまつわる出来事

BRAND ブランド紹介

KAUAI KOOKIE
カウアイクッキー カウアイ島

1965年に日系2世のメーベル・ハシサカが創業した老舗クッキーブランド。始めは家族の経営する食料品店でお客さんのために焼き始めたというクッキーでしたが、いまやハワイを代表する人気ブランドに。ドレッシングのラインナップも立ち上げ、20年以上にわたりそのトロピカルなフレーバーを届けています。現在はメーベルの娘、ルースとアンが運営。