2019 02.01 fri

ハワイ大学生の野望
ジミーはどうやって
社長になったのか

Boys Be Ambitious!
How Jimmy Started His Business
HAWAIIAN CHIP COMPANY

ハワイならではのタロイモやスイートポテトを使った香ばしいチップス。「ハワイアンチップカンパニー」の看板商品です。その創設者がジミー・チャン。起業のアイデアは、ハワイ大学の学生のころに見たテレビの料理番組からだったといいます。
「有名シェフがスイートポテトチップスを揚げているのを見ているときに、ビールを取りに冷蔵庫に行ったら、そこにもスイートポテトがあった。直感的に自分でつくってみようと思ったんだ」

「つくり方はレシピ本に載ってたよ」

早速友達と一緒に、閉店後のレストランの厨房を借りてチップスを揚げ、保存バッグに入れてはアロハスタジアムで販売。これがなかなかの売れ行きだったそう。
「つくり方? レシピ本を見ればわかるじゃない。油を熱して、スライスしたポテトを入れて、焦げる前にあげる。そうすれば香ばしいチップスのできあがりだよ!」
彼が言うと、なんとも簡単シンプルに聞こえます。

多額の借金。本屋と掛け持ち

卸売りの取引先も獲得して売り上げは増加。フルタイムで厨房を借りることにしたのですが、「キッチンのレンタル料など経費がかさんで、ものすごい額の借金を背負ってしまったんだ。それで、Waldenbooksという書店でも働き始めた。本屋、チップス、本屋、チップス……。毎日死に物狂いで働いたよ」
そのころ、本が納品されるときの段ボールを持って帰ってそこにチップスを詰めていた名残で、いまもチップスの箱は本屋の段ボールと同じサイズなんだ、とジミーは笑います。

ジミーのハワイアンドリーム

努力のかいもあり、やがてタイムス、フードランド、KTAなどの大型スーパーでもハワイアンチップカンパニーの商品は扱われるように。そしてオアフ島カリヒに自社工場と販売店を設けるまでになりました。数年後には近くをモノレールが通る計画もあるこのエリアを、「次世代の人気観光地にしたいんだ」と、ジミーの夢は尽きません。

BRAND ブランド紹介

HAWAIIAN CHIP COMPANY
ハワイアンチップカンパニー オアフ島

ハワイ島ヒロ出身のジミー・チャンがスタートしたブランド。彼のつくるタロイモやさつまいものチップスはフリーマーケットなどで評判を呼び、現在ではコストコ、KTA、ロングスドラッグなど、多くの地元のお店で取り扱われています。野菜の旨みが凝縮したバーベキューソースも人気。お肉はもちろん、お好み焼きやたこ焼きにも合うのでお試しを